何もしていないのに、突然手首に半透明のこぶのようなものが出来て、こぶのあたりが痛み出すこともあります。
こうしたときにはガンのような悪性の疾患を思い浮かべて動揺する方も多いと思いますが、手首のこぶの多くは「ガングリオン」という良性のこぶなので心配ありません。
手首のこぶが痛い原因は?
ガングリオンができる原因はまだ完全に解明されているわけではありませんが、何らかの原因で関節の動きをスムーズにするための潤滑油の役割を担う滑液が漏れだすことによってできると考えられています。
ガングリオンは小さいものならば自然に治癒することも少なくありませんが、ときには徐々に大きくなって血管や神経を圧迫するようになるため、手首のこぶに強い痛みが生じるというわけです。
ガングリオンの治療方法について
ガングリオンで痛みがある場合には皮膚科や整形外科を受診すれば治療してもらえますが、治療方法はいくつかあります。
その中でも手軽な治療方法として行われることが多いのが、こぶに注射器を刺して内部の液体を抜く「穿刺療法」と、こぶを圧迫して潰す「圧迫療法」です。
穿刺療法は低コストで比較的安全に行えますが、刺して液体を抜くときに痛くて我慢できない人も多いようです。
また、圧迫療法は誰でもできるようなイメージがありますが、経験豊富な医師でなければ圧迫するときに神経を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
なお、こぶが大きくなり神経を圧迫している場合には、外科手術による摘出手術が検討されます。
いずれの治療方法でも、神経や血管を傷つけずに安全に行なうには医師の技術が求められるので、事前にリサーチして評判のよい医療機関を受診することが大切ですよ!