「元気に時間」で紹介されたクルトン体操は、転倒の防ぐことに重要な股関節の柔らかさを取り戻すことができる体操だそうです。
今回は、股関節の柔軟性と転倒の関係などをお話していきます。
股関節の柔軟性と転倒の関係は?
股関節は、多くの関節の中でも体を支えたり動かしたりするためにも大変重要な関節です。しかも、体の中心にあって、歩く、走る、座る、ひねるなどの多くの動作を司っていますので、とても疲れやすく痛みがでやすい関節です。
高齢になるとちょっとの動作で躓いて転んでしまいますよね。そうならないためには股関節の柔軟性が重要のようです。
特に転倒の危険が高い人は、「すり足で歩く人」と「前掲姿勢気味の人」です。
すり足の人は自然と歩幅が短くなります。危険な時に脚が上がり辛く、転倒しやすいのです。また、前掲姿勢の人は重心が前に来ていますので、後ろにそる力が弱いのです。その為、前によろけそうになった時に踏ん張れずに転倒してしまいます。
その傾向がある人は、股関節を柔らかくしておくと良いでしょう。
家の中で転倒しやすい場所はどこ?
転倒してしまうのは、外とは限りません。意外と使い慣れた家の中で転倒してしまうケースが多いのです。転倒しやすい箇所は、リビング、玄関、階段、寝室、廊下です。
リビングは、毎日過ごす過ごしなれた場所ですが、そこにも危険があります。リビングは絨毯やラグが敷いてあり、家具がおいてありますよね。そんなに厚さのない絨毯やラグでもすり足の方は転びやすいです。家具の角や脚もいつもの位置にありながら躓くことがあります。
玄関は、段差が高い上に荷物を持っていたりしますよね。そんな時によろけると持っている荷物をかばう姿勢になりそのまま転倒してしまうこともあります。
また、階段は、普通の人でも注意をしながら昇降しないと転倒してしまいますね。しかも、すり足や前傾姿勢に人は脚が上がりきらなかった。前傾になりすぎてバランスと崩してしまうなどの危険が加わりますので、危険な場所です。
寝室や廊下は、夜の転倒が多いです。暗闇でトイレに行こうと思っていたら良く見えてなくてつまずくなどです。また、暗くなくても寝室で起きた時に急に立ち上がるとバランスを崩してしまい転倒してしまうこともあります。
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変形性股関節症の原因や症状とは?
股関節の動きが悪い方の中には、変形性股関節症という骨盤と大腿骨の軟骨がすり減って骨と骨がぶつかってしまうために痛みが出で、動きが悪くなっている方がいます。
その原因は、先天的な骨の発育不全もありますが、特に怪我や病気が無くても加齢によって発症してしまうこともあります。特に50歳以上の方、女性に多く診られる症状のようです。
立ち上がる時に脚の付け根が痛む、寝ていても痛むという方は、変形性股関節症の可能性があるかもしれません。変形性股関節症なのか、単に股関節が固いのかは、個人の判断では危険です。まずは病院で調べてもらうことが必要です。
「クルトン体操」のやり方や効果は?
すり足の方、前傾姿勢の方に時にお勧めです。「クルトン体操」を覚えて、股関節の柔軟性を取り戻しましょう。
【動画】
- 床に座り、脚を伸ばします。片方のひざの下に丸めたタオルを入れます。
- タオルを入れた方の脚の太ももを両手でつかみ、かかとは動かさずにくるくると10回左右に回します。脚を股関節から離すように引っ張り気味で行うと良いです。
- 回した方の脚を床にトントントンと打ちます。
- このくるくるトントンを逆の脚も行います。
- それを、10回ずつ3セットやりましょう。
それほど時間もかからず簡単にできそうですね。股関節が固いとひざを伸ばして座る姿勢もきつく感じるかもしれません。その時は、お尻の下や背中にクッションやタオルを入れるとやりやすくなります。この簡単な動きで、股関節が柔らかくなり転倒が防げるのは嬉しいですね。
なので、まずは股関節を柔らかくする「クルトン体操」を取り入れてみましょう!